バンドの活動期間というものは思いのほか短い。
世界中の誰もが知るザ・ビートルズ。多くのヒット曲や名盤と呼ばれるレコードを発表した彼らだが、実際の活動期間はわずか10年だった。
デビューから50年を迎えた『THE ALFEE』
レッド・ツェッペリンなど大ヒットを飛ばしたバンドでも、活動期間はせいぜい10~15年で、解散後、再び再結成し、往年のヒット曲で世界ツアーを行うのが定番だった。そんなバンド界で、デビューから50年を迎えた稀有な存在が日本にいる─。「THE ALFEE」である。
その名前を聞いただけで、あの3人のシルエットを誰もが思い出すだろう。
メンバーは、ベースギターでボーカル、黒いサングラスが特徴でもある桜井賢(69)、アコースティックギター、ボーカル、メガネがトレードマークの坂崎幸之助(70)、エレクトリックギター、ボーカル、王子のような佇まいの高見沢俊彦(70)の3人組。
1973年に結成され、'74年にシングルデビュー。もともとはフォークグループだったが、'80年代に入ると、ロックバンドとしての活動を始める。
'83年の『メリーアン』のヒット以降、『星空のディスタンス』、『Promised Love』、『LOVE NEVER DIES』、『恋人達のペイヴメント』、『シンデレラは眠れない』、『サファイアの瞳』などなどTHE ALFEE名義で、すべてのシングルをチャートインさせている。これまでに発表したシングルは72枚、アルバムは60枚を超えるという驚異的な数である。
テレビの音楽番組はもちろん、バラエティー番組にも数多く出演。テレビでも彼らの音楽性、そして3人の強烈な個性とお笑いのセンスは発揮されている。
そしてTHE ALFEEといえば、圧倒的な動員数を叩き出すライブ、コンサートツアー。そんな50年という長きにわたって音楽シーンのトップにいるTHE ALFEEの魅力とはいったい何か─。
今年7月24日、THE ALFEE 50周年を記念して73枚目となるダブルA面シングル『KO.DA.MA.』(テレビ東京系テレビアニメ『シンカリオン チェンジ ザ ワールド』のエンディング主題歌)、『ロマンスが舞い降りて来た夜』がリリースされる。
『ロマンス〜』は、今年5月に放送された明石家さんま主演のフジテレビ開局65周年企画ドラマ『心はロンリー 気持ちは『…』FINAL』の主題歌として制作されたものだ。