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ー 知って楽しい!おもしろ雑学
ちなみに「いんげん」と「さやいんげん」は同じ野菜。いんげんが若く、未熟なうちにさやごと食べるのが「さやいんげん」だ ※写真はイメージです

 日常の気になる疑問を解決!夏の旬野菜「いんげん」の名前の由来は?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。

知って楽しい!おもしろ雑学

Q.夏の旬野菜「いんげん」の名前の由来は?

A.中国の有名なお坊さん「隠元禅師」の名前にちなんで、その名がつきました。(東北福祉大学学長 宝林寺住職 千葉公慈さん)

 夏に旬を迎えるいんげんは値段も安く、副菜にぴったりな野菜のひとつ。

 そんないんげんの名前は、あるお坊さんに由来するそう。野菜の名前とお坊さんにどんな関係があるのだろう?

いんげんは、中国の有名なお坊さん『隠元禅師(いんげんぜんじ)』が日本に伝えたとされ、その名前をとって名づけられました

 と教えてくれたのは、東北福祉大学の学長で、現役の住職でもある千葉公慈さんだ。

いんげんの原産国は南アメリカで、ヨーロッパから中国に伝わり、隠元禅師が日本に持ってきました。1654年の江戸時代のことです。

 当時のお坊さんは幕府の命令で、役所のような仕事もしていて、修行をおざなりにしていました。このままではいけないと、有名な明(現在の中国)のお坊さんを招いて、活を入れてもらうことにしたのです」(千葉さん、以下同)

 では、どうしていんげんを日本に持ってきたのか。

「禅宗のお坊さんは、修行の一環として自給自足をするので、実は野菜を育てるのも修行のうち。隠元禅師は、自分で育てたいんげんのほかに、レンコンやスイカなども持ってきたそうです」

 そんな隠元禅師がもたらした代表的な野菜として、いんげんにその名がついたのだそう。

「また、肉や魚などを使わない精進料理を日本に広めたのも隠元禅師。わずかな調味料と野菜などで作る隠元禅師の精進料理はとてもおいしいと評判で、料理と一緒にいんげんなど当時、一般の人にはなじみのなかった野菜も広まっていったようです」