【福岡県】ダイキョー 弥永店
「現在の“ご当地スーパー”ブームを牽引するお店。見たことのないスイーツやお惣菜など、個性的な商品を開発し続けています。同店を一躍有名にしたのが、イタリアのスイーツ『マリトッツォ』とおはぎを合体させた『はぎトッツォ』。生クリームとあんこがマッチした新感覚スイーツとして、テレビでも大きく紹介されました。
チェーン店としては4店舗のみの展開にもかかわらず、オリジナルのPB商品の開発にも積極的。えのきをペペロンチーノ風に味つけした『ぺぺなめ』は想像以上に、にんにくたっぷり。ご飯にもパスタにも合う逸品です」
【鹿児島県】A-Z あくね
「“AからZまでなんでもそろう”がモットーのとおり、食品から自動車まで約40万点の商品を取りそろえる超大型スーパー!郊外を中心に全3店舗を展開、いずれも24時間営業です。しょうゆだけでも280種類以上と品ぞろえはとにかくバツグン。
食の安全にもこだわりがあり、県産の素材を使った商品を数多く取り扱っています。鹿児島らしく焼酎のラインナップもずらり。オリジナル商品の芋焼酎『牧尾』には、地元で採れた芋『黄金千貫』を使用しています」
【沖縄県】ジミー 那覇店
「米軍の統治下にあった沖縄で、パンや焼き菓子を販売する店として1956年にオープン。肉や魚などの生鮮食品を取り扱っていないため厳密にはスーパーとはいえませんが、お惣菜や加工食品など独自のオリジナル商品と、沖縄ならではのアメリカンな雰囲気が味わえる店として根強い人気を誇っています。
特に那覇店はビュッフェレストランも併設しており、ジミーオリジナルケーキはもちろん、肉料理やパスタ料理、沖縄料理まで食べ放題。定番おみやげの『アップルパイ』も購入できます」
教えてくれたのは……菅原佳己●スーパーマーケット研究家。『マツコの知らない世界』(TBS系)への出演をきっかけに、ご当地スーパーの火つけ役としてメディアへの出演・掲載も多い。新刊『すごいローカルチェーン100』(イカロス出版)が話題
取材・文/植木淳子