紀子さまの娘たちへの期待
同じ会見で紀子さまは、公的な活動が増えた佳子さまたちについて、次のように述べている。
「公的な行事に出席する前には、できる限り私たちと一緒に行事の説明を受けるよう、すすめてきました。行事の内容や準備の様子を伺い、行事に出席し、それにかかわる活動を見せていただきますことは、娘たちにとりまして広くその分野に対しての理解を深める貴重な機会であると思います。
例えば、毎年夏に開催される『全国高等学校総合文化祭』がございます。その行事は、担当である都道府県の高校生たちが、おおよそ3年の月日にわたって協力して行事をつくり上げていきます。(略)この行事は、子も高校生のとき3回出席し、佳子も高校生になりましたので今年の夏から出席していますけれども、同世代の人たちが励む姿や考えを知ることは、意義深いことだと思っております」
秋篠宮家の3人の子どもたちが節目の年を迎えていたころ、天皇ご一家は長女、愛子さまの学校問題で揺れていた。
「この1年近く、親として愛子のために何をしてあげられるのかという思いで、雅子と共に考え、歩んできました。愛子は、学校で怖い思いやつらい体験をしましたが、それを乗り越えようと、前向きに頑張ってきており、私たち親としても、精いっぱい支えてあげたいと思ってここまできております。
学校の先生方とご相談をしながら、雅子の付き添いの下での登校という形が現在も続いておりますが、幸い、愛子が学校で過ごす時間もずいぶんと長くなっており、運動会、初等科祭、校外学習など、そういった行事にも元気に参加するなど、よい方向に向かってきていると思います」