「同時代のアイドルで、松田聖子さん中森明菜さんがいますが、彼女たちにはファンのほかにアンチもかなりの数、存在しました。でも当時、小泉さんには、ほとんどアンチがいなかったんです。スタッフに有能な人がいたんでしょう。彼女の行動や言動が、常に時代の最先端をいくような売り方をしていました。

 僕の中で彼女は、アイドルとしての主戦場が歌や演技ではなく、CMだった人という認識です。“キョンキョンがCMに出れば売り上げが2割アップ”なんてことも言われた時代でしたから。昔は常に時代が自分の味方をしてくれていたけど、残念ながら今は違う。そこの感覚が昔のままなんでしょう」

“歯に衣着せぬキャラ”

 確かに、以前より小泉の露出が減っていることは否定できない。全盛期を知らない若い世代からすれば、今のコンプラに当てはめて「なんてことをしている」と思うのだろう。

小泉さん本人は、自分の裏表のない態度に周囲が合わせてくれるという感覚が残っているのでしょう。だから今回、SNSで叩かれていること自体“何が悪いの?”と思っているのでは(笑)

自分自身の考えを貫くという点で、小泉と似た者同士の満島ひかり
自分自身の考えを貫くという点で、小泉と似た者同士の満島ひかり
【写真】小泉今日子と恋人・豊原功補がお忍びでバーに来店ショット

 会社の飲み会で、女性にお酌をさせるのが当然、と思っているオジサンと同じ感覚、としつつ宝泉氏は、

「本人は加賀まりこさんのような、“歯に衣着せぬキャラ”になれているつもりかもしれません。でも“器”が違いますよね。加賀さんなら今回の発言も直接的な言葉でなく“あなた、キレイな鼻をしているわね”などとオブラートに包みながらも、聞いている人に整形を連想させるような話し方をしたでしょう」

 自然体と奔放さで、時代と寄り添ってきた小泉だが、“昭和のオバさん”と言われる前に、時代に迎合する時がきたのかもしれない─。