SNSでは試合中継を見守っていた視聴者から、

《このご時世、 川藤はアナウンサーや選手へのハラスメントに他ならない》

パワハラ場面を公共の電波で流すな。 不愉快極まりない。 実況の方、頑張ってください!! もう川藤さんは解説降りてください。 降ろしてください》

《川藤めっちゃパワハラ気質の老害やんけwwww アナウンサー可哀想すぎだろww 赤星なんとかフォローしてやってくれ》

 川藤氏による高圧的発言を“パワハラ”と見なす、“老害”扱いする、大野アナに同情する、さらには同じく解説を務めた赤星憲広氏に助けを求める声が溢れる始末。結局、阪神が2対1のサヨナラで劇的勝利を収めた一方で、中継は“荒れ試合”となった。

ファンのおっちゃんによる居酒屋解説

「川藤さんにとっては毎度のことですが」と苦笑いするのは、関西ローカル局・情報番組のスポーツ担当ディレクター。

「阪神OB会長だけに贔屓は百も承知で、技術云々よりもとにかく精神論で語りがち。まるで阪神ファンのおっちゃんによる居酒屋解説にも聞こえますが、川藤さんの解説を心待ちにする視聴者がいるのも事実。

 当の本人も求められた役割を理解していますし、後で“盛り上がってる?”などとネット評も気にかけていますよ。つまりは“お約束の芸”とも言えることで」

 また、大野アナへの“当たり”にも訳があるという。2020年に読売テレビに入社した大野アナは、野球部出身の経歴もあって翌年から甲子園インタビュアーを任された“期待の星”。

 そして阪神戦の実況デビューを果たした2023年5月、やはり解説者として座ったのが川藤氏。

「初実況から1年経った大野アナですが、まだまだアナウンス力は先輩アナには及ばず、すぐに解説者に頼りがちに見えます。彼を育てたい気持ちがあってこそ、“もっと視聴者が聞きたいことがあるだろう”と厳しく当たったのだと思いますよ。

 ただ大野アナが川藤さんの“親心”を理解していたとしても、今のご時世ではパワハラと捉えられても仕方がない言質。川藤解説のファンが多いとはいえ、改善に取り組む時期に差し掛かっているのかもしれません」(同・ディレクター)

 “第2の安楽”を出す前に、か。