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ー “裏切り者”の位置にアジア系の子ども
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ー ナチュラルなアジア蔑視なのでは

 4年に一度のスポーツの祭典、オリンピックが開会した。今大会はパリで開催され、日本時間7月27日に開会式が行われたが、不穏な幕開けとなってしまった。

パリ五輪では史上初めてとなる、スタジアムの外で開会式が行われました。各国の選手団は入場行進ではなく、セーヌ川を船に乗った“船上パレード”で登場。華やかに行われていましたが、その時にある事件が起こって……。韓国の選手団を誤って北朝鮮の正式名称である『朝鮮民主主義人民共和国』とフランス語と英語で紹介してしまったんです」(スポーツ紙記者、以下同)

 この大失態にIOCのバッハ会長が韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に電話で謝罪。IOCの韓国語の公式Xでも謝罪文を投稿する事態になったが、韓国に関して、また別の騒動が起こっていた。

「フェンシング男子サーブルで『オ・サンウク』選手が金メダルを獲得。ですが、パリ五輪の公式インスタグラムでは『オ・サング』と名前が誤って掲載されてしまいました。立て続けのミスに韓国国内では怒りの声が上がっています」

 さらに、開会式の演出をめぐっては、世界中のキリスト教徒の反感を買っていた。

“裏切り者”の位置にアジア系の子ども

「派手な女装をした『ドラァグクイーン』らがレオナルド・ダ・ヴィンチの名画『最後の晩餐(ばんさん)』を連想させる演出が、“キリストの教えを揶揄している”と物議をかもしました。『フランス司教協議会』は“キリスト教徒を嘲笑する場面が含まれており遺憾”と声明を発表。大会組織委員会の広報担当が日本時間29日の会見で“いかなる宗教団体に対しても無礼な態度を示す意図はありませんでした。本当に申し訳なく思う”と謝罪しました」

 IOCが何度も頭を下げることになってしまっているが、この『最後の晩餐』については違った“疑惑”も浮上している。

「イエス・キリストが処刑される前夜、使徒たちの最後の食事の場面を描いた『最後の晩餐』。その中にはキリストを裏切るユダもいるのですが、パリ五輪開会式の演出で、このユダの位置にアジア系とみられる子どもがいたことが、さらに物議を呼んでいるんです」(ネットニュース編集者)