《バズりねらいですか?滑ってますけど》
《絶対他にもあるのにこれを選ぶのが最低》
《この写真が社内の何人かの目を通したうえで選ばれたということを想像するとあまりにひどい》
《いかに内輪が腐っているかがわかる》
8月1日、スポーツメディアが配信した、パリ五輪で卓球女子日本代表・平野美宇がインドの選手に勝利し、8強入りしたことを伝える記事に批判が殺到した。
問題となったのは、そのサムネイル画像だ。平野の鼻に卓球の球が被り、球に集中している平野の目は寄り目気味に。決して写りが良いとは言えない写真がサムネイルとして使われたのだ。
「スポーツの世界では、必死に戦っている選手を撮影するので、必ずしも写りの良い写真ばかりではありません。だからこそ、何百回、何千回とシャッターを切り続け、その中から劇的な瞬間を捉えるのがプロというものです。あえて写りの悪い写真を選択するのは悪意があるとしか思えません。」(スポーツライター・以下同)
なぜそのような写真をセレクトするのか?
「近年、インプレッション数を集めて広告収入に繋げる狙いからか興味を引くために悪質な写真をサムネイルにするニュースサイトが後を絶ちません。それに対して《モラル大丈夫そ?》《無礼すぎる》といった意見があがっています」
その後、炎上に対応したのか、件のサムネイルの写真は平野がガッツポーズをしているものに差し変えられた。
転倒した写真の前で本人インタビュー
過去にもスポーツ選手に対する悪意ある写真の使用で問題となったメディアがある。フジテレビだ。
2008年の世界選手権で派手に転倒してしまった浅田真央の写真を等身大パネルに。そして、あろうことかそれを本人の目の前に置いてインタビューを実施したのだ。
「スケート選手は転倒したり高速回転で顔が歪んでしまったり、どうしても“事故写真”が多くなってしまう。そういう写真をあえてメディアで使用していたイメージです」
度々スポーツ選手に不敬を働くメディアに対して、SNSでは、
《何も変わっていない》
《全く面白くない》
と怒りの声が散見された。
大衆を置いてけぼりにして繰り返される時代錯誤な内輪ノリにドン引きの声が止まらない。