SNS上では厳しい指摘

 在学中の園遊会への出席は、異例中の異例といえる。

愛子さま佳子さまも、学業優先のため、在学中は1度も園遊会に出席されておらず、社会人になられてから、初めてお出ましになりました。こうした前例や、受験勉強を理由に成年式を高校卒業後に遅らせたのですから、“園遊会へのご出席は大学卒業後でもいいのでは”との声も上がっています」(前出・皇室ジャーナリスト、以下同)

 SNS上では、さらに厳しい指摘も。

愛子さまへの国民からの支持は絶大で、“愛子さまを天皇に”との声は、今なお根強いです。そうしたことから、“愛子さま人気に対抗しているのでは”“愛子さまよりも目立ちたいだけ”など、厳しい指摘が相次いでいるのです」

 前出の河西准教授も、園遊会へのご出席が良い方向へ進むとは限らないと語る。

悠仁さまが推薦入試を利用される場合、園遊会が開かれる11月ごろには、すでに進学先が決まっているかもしれません。しかし、一般的に高校3年生の秋といえば、受験勉強に追われる時期ですから、そうしたタイミングでお出ましになること自体、反感を招く可能性があります。また、あくまで序列にしたがったものではありますが、園遊会では愛子さまよりも前を歩かれることになるかと思われます。それに対しての批判も一部から上がるかもしれません」

 “強行出席”の波紋は想像以上に大きいのかもしれない。

山下晋司 皇室解説者。23年間の宮内庁勤務の後、出版社役員を経て独立。書籍やテレビ番組の監修、執筆、講演などを行っている
河西秀哉 名古屋大学大学院人文学研究科准教授。象徴天皇制を専門とし、『近代天皇制から象徴天皇制へ―「象徴」への道程』など著書多数