涼しさを裏付けるデータは勝浦市の移住・定住ポータルサイトにも紹介されている。「#100年以上猛暑日知らずの街」というキャッチコピーで、7月22日から28日までの勝浦と東京の最高気温が列挙されている。たとえば7月22日は東京が36.6度の猛暑日だったのに対し、勝浦は30.0度。6.6度も低い。「涼しさ」が強調されるゆえんである。

(出所)千葉県勝浦市移住・定住ポータルサイト
(出所)千葉県勝浦市移住・定住ポータルサイト
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勝浦の涼しさは複合的な要因

 なぜ、勝浦はそんなに涼しいのか。勝浦市のサイトにはこんな説明が載っている。

・千葉県内の気象観測所の平年の真夏日の日数は勝浦は16.6日、銚子が20.1日と少なく、船橋51.1日、木更津50.9日、佐倉50.5日が多い。

・勝浦市付近は南寄りの風が吹く際、(海の)下層の冷たい海水が持ち上げられる効果により、周辺よりも海水温が低くなることがあり、他の地域よりも冷たい風が吹き込みやすい地勢となっている。

・平地が少なく森林が多い勝浦市はヒートアイランド現象が顕著に現れない。

勝浦(筆者撮影)
勝浦(筆者撮影)