魚は冷凍や缶詰も活用!
「シニアは、肉と魚を交互に取ることが理想だといわれていますが、魚の調理が苦手で避けている人も多いと思います。そんなときは、切り身や処理済みになっている冷凍、缶詰を積極的に使うのがおすすめです」
生魚よりも冷凍や缶詰のほうが安価で、使いたいときに使えるのでとにかく便利。なかでもサバの缶詰が紫苑さんのお気に入りだ。やわらかいので食べやすく、骨や皮の栄養成分がそのまま取れる、とメリットが大きい。
もともとサバは苦手だったが、缶詰を使うようになって、むしろ好きになったと話す。
「冷凍サバをまとめ買いすることも。サバ飯やトマト煮、卵とじも美味しいですし、片栗粉をまぶしてさっと揚げても。残り野菜と一緒にカレーにしても美味しいです!」
レシピ名には、“こだわらない”
定番食材を中心に調理をしながらも、メニューがワンパターンにならない紫苑さんの食卓。秘訣は、レシピの材料に縛られないこと。
「“にんじんがないから肉じゃがが作れない”というのは単なる思い込みです。にんじんがなくても、玉ねぎがなくても大丈夫。たまには“肉じゃが”の肉がなくてもいいじゃないですか。
あるもので作ればいいやという、いい意味での適当さが新たなメニューを生むきっかけになります。逆にレシピこだわることで選択の幅はどんどん狭まってしまうと感じます」
もう1つ、紫苑さんの食卓の幅を広げるポイントとなっているのが調味料。キッチンには、使い切りサイズのクミンやパプリカパウダー、ターメリックなどエスニックなものも並ぶ。
「塩、砂糖、しょうゆといった基本の調味料だけでも料理はできますが、アクセントとなる調味料があれば、一気にバリエーションが広がり、本格的な味に仕上がります。いつもの食材だけでも飽きがこない食卓になりますよ」