では、特定の病気を調べる『検診』には、どんな種類があるのか。
「主に2つの検診があります。1つは、市町村や保健所が検査の対象者や高齢者向けに行う、乳がん検診、子宮頸がん検診などの『対策型検診』。対策型検診は市町村が住民の健康のために行うことが法律で決められているので、多くの場合、無料もしくは一部負担で受けられます。
もう1つは医療機関が独自に提供していて、病院によっては先進的な機器を用いて行う『任意型検診』。こちらは全額自己負担が多いです」
対策型検診には、ワンコインで受診できる検査も多い。がん検診の場合は、肺がん、胃がん、肝がん、大腸がん、乳がんの5大がんの早期発見が可能に。
とはいえ、お知らせのはがきが来ていても、つい今度でいいかと放ってしまうことも。読者世代が無視してはいけない、検診のお知らせは?
「積極的に受けてほしいのは、乳がんの早期発見を目的とした『乳がん検診』と『大腸がん検診』です。乳がんは、中高年から徐々に増え、高齢の女性でも罹患しうる病気ですし、大腸がんも50代から増加するがんのひとつです。いずれも早期発見で命が助かる可能性が高まります」
健康に長生きするためにも、仕組みを知って定期的に2つの「けんしん」をきちんと受診しよう!