物価に振り回されない食費カットの知恵
そこで、今すぐに役立つ「食費節約の心得」を荻原さんと、子育て中の節約主婦ユーチューバー・Ricoさんに教えてもらった。
「野菜に関しては直売所で買ったほうが、規格外のものもあってスーパーよりお手頃。台風や気候変動で不作になる野菜と、たくさん採れる野菜があるので、豊作で安くなるものはチェックしておきましょう。
よく使う野菜や肉類は安いときにちょっと多めに買って、冷凍しておくのもおすすめです」(荻原さん)
ブロッコリーなどは大量に使わない限り、冷凍野菜などを活用したほうが安価で価格も安定している。ちなみに、きのこ類などが作られる工場野菜は原油価格低下で維持費が下がり、今後、安くなる可能性も大きいとのこと。
Ricoさんは業務スーパーやドラッグストアで、お得に食材をゲット。食料品も販売しているドラッグストア・ウエルシアで行われる毎月20日の『お客様感謝デー』ではWAONポイント1000円分で1500円分の買い物ができるため、必ずといっていいほど利用しているそう。
「油やお米、小麦粉など暮らしに欠かせないものは、20日にまとめ買いすると実質33%オフに。店舗によっては野菜や肉、魚などの生鮮食品も扱っているので、今のところ値上げも気にならずに過ごせています」(Ricoさん)
ふるさと納税の返礼品で、日々の生活で欠かせない食材をゲットするのも、食費カットには効果てきめんだ。
「高級食材ではなく、お米、豚肉、野菜などを選んで毎日の食費を抑えています。野菜は詰め合わせよりも、トマト2kg、さつまいも5kgなど種類ごとに出しているものをチョイスするとコスパがいいですよ」(Ricoさん)
食費節約のために徹底させていきたいのが、食品ロスをなくすこと。
「冷蔵庫がスカスカになってから買い物に行くと、食品ロスはなくなります。また、買い物をする前に冷蔵庫内の写真を撮っておき、ダブり買いの防止を」(荻原さん)
写真を撮ってみて在庫が把握しにくいなら、今ある食材だけで食事が作れるので、買い出しには行かないそう。
「買い物は計画的に行くことも大切。余計なものを買わないよう、予算とメニューはしっかり決めておくこと。私の場合、必要ではない値引き品はうまく使い切れず、逆にもったいないことになるので、足りないものだけを買うようにしています」(荻原さん)