《フランスはピアノに恨みでもあるのか?》
《パラリンピック開会式 幻滅 ピアノの扱いがオカシイ》
《五輪セレモニーに続いてまたまたピアノが受難》
8月29日午前3時(日本時間)に行われたパリ・パラリンピック開会式。4400人の選手が参加するパラスポーツの祭典の幕開けを、眠い目を擦りがら見ていた多くの視聴者が違和感を覚えたようだ。
X(旧ツイッター)では開会式への批判を受けてだろう、トレンドには「ピアノの上」がランクイン。深夜に何が起きていたのかというとーー。
メインステージ上に並べられた10台のグランドピアノ。ところが演奏で使用したのは1台のみで、残りのピアノの上にはおもむろに乗り出したスーツ姿のパフォーマー。ピアノの上でダンスを披露したり、土足で鍵盤を踏む“演奏”も披露。
またフランス人歌手のクリスティーヌ・アンド・ザ・クイーンズが登場した際も、やはりピアノの上に登壇して歌を披露。パラリンピックの“象徴”でもある車椅子まで乗り上げる、なるほどの「ピアノの上」だった。
冒頭のSNSでも「五輪に続いて」の声が上がったように、パリ五輪でも散々な扱いを受けていたピアノ。
水責めに火責め、宙吊りにされるピアノ
開会式では、雨ざらしで演奏されて屋根(蓋)に大きな水たまりができ、火を放たれて炎上したまま弾かれる演出も。閉会式では、上空で演奏者と宙吊りにされながらも、健気に美しい音色を響かせるピアノの姿もあった。
パラ開会式のスピーチに臨んだ、フランス出身の元オリンピック金メダリストで、大会組織委員会のトニー・エスタンゲ会長は、
「選手の皆さん、愛と革命の国へようこそ。ご安心ください。今夜はバスティーユ襲撃もギロチンもありません。今夜、最も美しい革命が始まるからです。パラリンピックの革命です」
と開会式に胸を張ったが、“芸術の都”パリの演出に視聴者やピアノ愛好家は安心できなかったことだろう。