「彼はバカじゃない」

 そして、東出が起用されるもう1つの理由が。

人柄です。ほんとに“イイやつ”ですよ。あのころはまだ配慮が足りなくて、すぐ調子に乗るところがあり、酒癖も言われているほど悪いわけではなかったけど、鬱陶しいと思った人はいたでしょうね。でも、仲間にも後輩にも慕われていて、“東出と仕事したい”という監督やスタッフは多いです。演技力は場数をこなしていけば、ある程度までは付いていきます。名優と言われる人なら、どんなに性格が悪くても仕事が入ってくると思いますが、そんな一握りの飛び抜けた役者以外は、性格が悪ければ一緒に仕事したいと思う人はいないでしょう。最後は人柄がモノを言うんです。彼はバカじゃない。いろいろ叩かれたことで、何がいけなかったのかちゃんとわかって反省しています」(映画プロデューサー)

今年5月に群馬県内で行われた朗読劇のにひとりで会場入りした東出昌大
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 かつてメディアのインタビューで、

《物や人への執着が薄れて、期待することも、怒ることもなくなりましたね。動物たちって、食べること、自分が食べられないようにすること、子孫を残すこと、この3つだけをシンプルにやりながら生きているんですよ。そういう彼らと同じ目線に立って生活していると、そもそも怒りって必要なのかなとか、生きるって何だろうとか毎日考えています》

《自然体で生きていきたいですね》

 と語っていた東出。不倫騒動と山での生活から学んだものは多かったようだ。