「彼はバカじゃない」
そして、東出が起用されるもう1つの理由が。
「人柄です。ほんとに“イイやつ”ですよ。あのころはまだ配慮が足りなくて、すぐ調子に乗るところがあり、酒癖も言われているほど悪いわけではなかったけど、鬱陶しいと思った人はいたでしょうね。でも、仲間にも後輩にも慕われていて、“東出と仕事したい”という監督やスタッフは多いです。演技力は場数をこなしていけば、ある程度までは付いていきます。名優と言われる人なら、どんなに性格が悪くても仕事が入ってくると思いますが、そんな一握りの飛び抜けた役者以外は、性格が悪ければ一緒に仕事したいと思う人はいないでしょう。最後は人柄がモノを言うんです。彼はバカじゃない。いろいろ叩かれたことで、何がいけなかったのかちゃんとわかって反省しています」(映画プロデューサー)
かつてメディアのインタビューで、
《物や人への執着が薄れて、期待することも、怒ることもなくなりましたね。動物たちって、食べること、自分が食べられないようにすること、子孫を残すこと、この3つだけをシンプルにやりながら生きているんですよ。そういう彼らと同じ目線に立って生活していると、そもそも怒りって必要なのかなとか、生きるって何だろうとか毎日考えています》
《自然体で生きていきたいですね》
と語っていた東出。不倫騒動と山での生活から学んだものは多かったようだ。