そんな中、清宮に減量をすすめたのが、2022年から日本ハムの監督となった“BIGBOSS”こと新庄剛志だとスポーツ紙記者は語る。

「新庄監督は監督就任が決まってすぐ、秋季キャンプで期待していた清宮に『ちょっとデブじゃない?やせない?』と声をかけたんです。ぽっちゃりしていると、身体のキレは悪いし、ケガにも繋がる。さらに『痩せたほうがモテるよ、かっこいいよって』と話していました(笑)。まさに今、そのとおりにモテている状況ですね」

自分の記録を大幅に上回る

 新庄監督からのアドバイスに発奮した清宮は、早速ダイエットをスタート。早朝ウォーキングをするなどして、春季キャンプまでに約10キロの減量に成功した。

「2022年はダイエット効果で18本塁打、55打点とキャリアハイの成績を残しています。『いよいよ清宮が覚醒した』『来季はもっと活躍するぞ』と大きな期待がかかっていたのですが、清宮選手はオフでリバウンドしてしまったんです。

 そこで新庄監督の懸念が当たってしまいます。清宮選手の増量がケガに繋がってしまったんですね。ケガを治してファームから戻ってきた清宮選手を見て、新庄監督はその体型にガッカリしていました」(前出・スポーツ紙記者)

「このままではマズい」と、再度身体を絞り、現在のスッキリした体型となった清宮。今季はこれまでの清宮とはひと味違っている、と前出のスポーツ紙記者は話す。

「1月、自主トレでのケガでスタートが遅れ、復帰したのは4月。その後も調子が上がらず2軍で調整して、本格的に始動したのが6月に入ってから。ただ、6月からの清宮はこれまで規定打席数に達していないながら、現在3割ほどの成績を残すなど、自分の記録を大幅に上回る結果を出しています。

 ホームランも現時点で9本。3年連続2桁本塁打は目の前となっています。これからクライマックスシリーズに向けた熾烈な順位争いは続くでしょう。そのため、清宮の調子の良し悪しが間違いなく、試合の行く末に影響するはずです

 減量に成功し、イケメンとなり、身体のキレも取り戻した清宮幸太郎。そんな彼が躍動する姿を日本シリーズという最高の舞台で見てみたいものだ。