「窓越しに練習をのぞいたら小・中学生がビシビシ打っていて、レベルが高すぎて腰が引けた。海偉容疑者から指導を受けた知人男性によると、情け容赦なく球を打ち込まれ、ラリーが続きすぎて息が上がり、これ以上は動けないと思う絶妙なタイミングで“はい休憩!”と声がかかるらしい。スパルタ指導でヘトヘトになるが、上達は早く、高い授業料を払う価値は十分あるって」(同・男性)
フランス、ロシア、中国、ポーランドのリーグを渡り歩いた卓球界のレジェンドは、若手選手中心の静岡ジェードで“お手本”役を期待された。練習拠点は地元の廃小学校でプレー環境に恵まれていたとはいえない。
“オレは卓球界のキング・カズになる”
「選手のピークを過ぎてもアスリートとして身体は維持していると自ら監督に売り込み、50歳まで現役を続ける目標を掲げて“オレは卓球界のキング・カズになる”などと豪語していた」(前出・スポーツ紙記者)
ストイックな現役生活を送りながら、家庭ではよきパパだったようだ。
「パン店のイートインスペースで奥さんと娘さんと食事する姿を何度か見かけました。自分が食べるより、奥さんや娘さんがおいしそうにパンを食べるのを見てくつろいでいました。いつもユニフォーム姿で来店していたから卓球の合間に家族サービスをしていたのでしょう」(近所の女性)
別の女性住民は、
「明るくさわやかなスポーツマンで、奥さんと仲がよく、どちらかといえば旦那さんのほうが惚れている様子でしたね」
と明かす。
折しも事件当日は、パリ五輪で卓球日本代表が戦っているさなか。なぜ、指導する生徒本人ではなく保護者にマッサージしなければならなかったのか─。