似た野菜でも違う!健康コスパ
ネギvs大葉
薬味に欠かせない
大葉はポリフェノール類が、ネギには辛味成分のアリシンが多く含まれていて、どちらも健康によさそうだけど……。
「夏の薬味という意味では、アリシンを含むネギに軍配が上がります。夏は麺をたくさん食べるため、糖質摂取が多くなりがち。この糖質を代謝させるときに、ビタミンB1をすごく消費してしまうんです。
アリシンにはこのビタミンB1を体内に長く維持させる働きがあるので、アリシンを摂取しておくと、夏場の疲労感が軽減されやすくなりますよ」
レタスvsサニーレタス
同じ“レタス”と思ったら驚くほど違う!
「名前は似ていますが、栄養価がまったく違います。レタスは淡色野菜ですが、サニーレタスはβカロテンをたっぷり含む緑黄色野菜。にんじん、ほうれん草と並ぶ存在です」
100g当たりのレタスのβカロテン含有量が240μgなのに対し、サニーレタスは2000μg。文字どおり桁違いに多い。サラダにするなら断然サニーレタスがおすすめだ。
トマトvsミニトマト
大は小を兼ねるわけじゃなかった
ミニトマトのほうが味が濃いし、栄養価も高そう……。
「そのとおりです。100g当たりのβカロテン含有量を比べると、トマトが540μg、ミニトマトは960μg。ビタミンCも、トマトが15mgでミニトマトが32mgです。ポリフェノール、リコピンの含有量などもミニトマトが上です。特に夏はこれらの含有量がアップしますから、水分補給も兼ねてたっぷり食べたいですね」
教えてくれたのは……浅野まみこさん●管理栄養士として、これまで1万8千人以上の健康相談を実施。健康に特化した食品選びの新基準“健康コスパ”を提唱している。
取材・文/鷺島鈴香