8月8日の南海トラフ地震臨時情報も、米の買い占めをさらに加速させた。
米の品薄状態に対して、消費者はどのように対策を立てればよいだろうか。
“米不足”今後の見通し
「パックご飯や雑炊などの加工米製品は、米不足の影響を受けにくく、安定した供給が期待できます。従って、米不足が懸念される中で、これらの商品は便利な選択肢となります。さらに、パックご飯は長期保存が可能で、災害時の備蓄食品としても適しています。パスタ、パンやうどんなど、他の主食を取り入れたり、少量の米でもおいしく食べられるよう、炊き込みご飯など炊き方を工夫するのもよいかと思います」(平野さん、以下同)
武村展英農林水産副大臣は「新米は9月までに年間出荷量の4割程度が出回る。品薄は順次、回復していく」と語るが、9月になれば品薄状態は改善されるのだろうか。
「9月から10月にかけて日本の主要な米どころで新米の収穫が始まります。新米の出荷開始により減少していた米の在庫が補充され、市場全体の米の供給量が大幅に増加します。また新米シーズンになると、流通業者や小売店が積極的に仕入れを行い、店頭に並ぶ米の量が増える。新米の供給増加により、一時的な需給の逼迫状況が緩和されると予想されます。また政府やマスコミも買い占めなどが起きないように正しい情報を伝えることも重要です」
パニック買いを控え、落ち着いた消費行動が重要だ。