【試合はあるけどテレビ放送はないらしいです。多分試合は日本時間日曜日のゴールデンタイム。なんのためにメディアに出て、演出してきたか分かんなくなりそうだけど、これが現実。とりあえず試合で魅せます】
9月1日(現地時間8月31日)、パリ・パラリンピック「車いすテニス男子シングルス」2回戦を前に、試合のテレビ中継がないことを嘆き、悔しさを滲ませていた18歳の小田凱人(ときと)選手。
その悔しさをバネに、パラ初出場ながらも全仏オープン王者の実力を発揮して、三木拓也選手と組んだ男子ダブルス、そしてシングルスでも決勝進出と快進撃を続けている。
すると小田選手の発言の影響もあったのか、NHKは急きょ9月6日(日本時間)に行われるダブルス決勝を、上地結衣選手が出場する女子シングルス決勝とともにEテレ・サブチャンネルでの放送を決定(20時30分〜)。9月7日の男子シングルス決勝(20時30分〜)も放送される見込みだ。
ところがーー、【なんのためにメディアに出て、演出してきたか】との小田選手の落胆に、大きく関わったとされるテレビ局は試合を放送しない。8月31日から9月1日にかけて『24時間テレビ47』を放送したばかりの日本テレビだ。
昨年の『24時間テレビ』に出演した小田選手
チャリティーマラソンではピン芸人・やす子が両国国技館に用意されたゴールテープを切り、大団円を迎えるとともに多額の募金を集めた『24時間テレビ』。しかし、3日前には“ひろゆき”こと西村博之氏がパラリンピック開幕を受けて、
《24時間テレビで障害者を取り扱うなら、パラリンピックを中継すれば良いのに。。。》
と苦言を呈すると、SNSユーザーから多くの賛同が寄せられた。
実は小田選手、“障害を持つ身”として2023年の『24時間テレビ46』に出演している。少年時に骨肉腫を発症したことや闘病生活、車いすテニスの“レジェンド”国枝慎吾氏に憧れて競技を始めたことなど、VTRやインタビューで小田選手の人生を演出。
さらに国技館に特設コートを用意してはサーブやラリーを披露させ、当時17歳のプレーを目の当たりにした司会の羽鳥慎一、水卜麻美アナら出演者も迫力に歓声を上げたものだった。