判断に賛否の声
今後ハーネスで吊るして、体重の負荷を軽減させつつ、24時間体制でサポートしつつ、ボルトの治療にあたると語る紗栄子。彼女の判断にネット上では、
《命を繋ごうとしてくれる姿に泣いてしまった》
《馬にとって最善の接し方とは何かを考えさせられる》
など、応援が寄せられる一方で、
《お金かければ助かるとは安易に言えない》
《生かしてやることが正しいとは限らない》
と、先々を不安視する声も見受けられた。
紗栄子の判断は専門家からどのように映るのか。馬に精通している獣医師に話を聞くと「彼女が投稿している情報だけでの判断」と前置きしながらも、
「競走馬や乗馬の業界では、このような重度の骨折の場合、間違いなく諦めます。治療中も馬はものすごいストレスにさらされますし、看病にかかる膨大な手間をかけたとしても、復帰できる可能性はかなり低いと思います」
と回答。望みが薄い状態のようではあるが……。
「馬をわが子と同様の存在として扱うか、ビジネスや趣味のパートナーとして考えるのかの違いもありますから、もちろん、紗栄子さんの判断を否定することはできません。素晴らしい愛情の形ですし、行動力も凄まじいです。むしろ頭が下がります」
と、彼女の馬に対する姿勢に敬意を表した。紗栄子の願いは届くのか――。