石破茂が大嫌いだと語る人物

石破氏が「大嫌い」と公言する、小沢一郎氏。今年で82歳になった
石破氏が「大嫌い」と公言する、小沢一郎氏。今年で82歳になった
【写真】“新・ファーストレディ”石破佳子さんのお手ふりショット

「それこそ石破さんが“大っ嫌いだ”と語る、小沢一郎さんです。今度の選挙は、田中角栄元首相の弟子2人の対決でもある」(政治ジャーナリスト、以下同)

 9月に行われた立憲民主党の代表選では、野田佳彦元首相が選出された。野田元首相は、小沢氏を党ナンバー2にあたる要職に起用する。

「小沢さんといえば、1990年代に自民党を政権から引きずり下ろし、連立政権を樹立した立役者。まさに“改革者”として剛腕を振るった存在です。立憲の代表選の裏では“小沢詣で”が行われており、今回の総選挙で中心的な人物と目されています。野党の協力体制を築き、再び政権交代を狙っていますよ。立憲が与党になれば、小沢さんが再び権力の中枢へ返り咲く」

 小沢氏といえば、2009年には党の代表代行として選挙対策を一手に担い、民主党の政権交代を実現。その政治家としての歩みには、田中元首相の影響が色濃い。

「小沢さんは、1969年に父親の後を継いで出馬、初当選を果たす。田中元首相は、小沢さんを息子のように可愛がっていた。小沢さんは田中元首相を“オヤジ”と慕い、力をつけていくのです」

 一方、石破首相は、

「石破さんの父親で鳥取県知事であった二朗さんは、田中元首相の盟友でもあった。二朗さんが他界後、石破さんは田中元首相から父親の後を継いで政治家になるよう説得されたのです。ただ、出馬する選挙区には田中派の現職議員がいたため、“里子”に出された中曽根派から1986年に出馬して当選。国会議員としてスタートします」