2位は社会人たちの感動を呼んだ名作

 2位は『下町ロケット』。'11年に、まずWOWOWが三上博史主演でドラマ制作。その後TBSが'15年に第1シリーズ、'18年に第2シリーズを放送。町工場の社員らが技術力で大企業と競い合い、力強く宇宙産業に挑む姿が多くの社会人たちの感動を呼んだ。

「見ているだけで胸がいっぱいになり、自分も何かに挑戦してみたくなる」(埼玉県・男性・55歳)

「最近のロケット開発のムーブを踏まえた続編をぜひ見たい」(滋賀県・男性・61歳)と、現役世代から多くのラブコールが。

「下町の町工場が大活躍する、ジャパニーズドリームの物語。なんといっても、佃製作所社長を演じた主演の阿部寛さんと、大企業の帝国重工部長を演じた吉川晃司さんの長身コンビが迫力満点! キャスティングもぴったりでした」

 直木賞を受賞した『下町ロケット』は全4作が発表されており、シリーズ累計350万部を突破。すべてドラマの原作として使用されている。

「最後の『下町ロケット ヤタガラス』が出版されたのは、もう6年前。新作が出る可能性は大いにあると思います。現実世界でも民間の宇宙開発が急速に進むなか、小説での新たなストーリーに期待したいですね」