“悪いあぶら”を落とす3大成分とは

“身体おそうじスープ”は悪いあぶらを落とす効果があると医学的に証明されている成分に着目。それがポリフェノール、良いあぶら、お酢の3大成分です。これらをあわせてとることで、大きな相乗効果が期待できます。この3大成分を含む8つの食材からなるスープを考案しました」

 まず、ポリフェノールは、材料のうち、玉ねぎ、黒すりごま、しょうが、粉末緑茶、しょうゆに含まれる成分だ。

「抗酸化作用により、悪玉コレステロールが悪さをするのを防いでくれます。この作用以外にも、玉ねぎには血栓を予防する効果、ごまには肝臓の機能を高める効果がある。また、しょうがは代謝を高め、しょうゆは血液中の余分なあぶらを流してくれます」

 3大成分の2つ目、良いあぶらは、油脂の中でも身体に良い作用をもたらしてくれる。

「かつお節に含まれる魚のあぶらは、中性脂肪を低下させます。オリーブオイルには、善玉コレステロールを増やし悪玉コレステロールを減らす働きがあります」

 そして3つ目のお酢には、血糖値の急上昇を抑える効果、脂肪の合成を抑えて脂肪燃焼を促進、新陳代謝の促進などうれしい効果がたくさん! 

腸内環境も整えてくれるので、腸活にも役立ちます。りんご酢には、ポリフェノールと同様の効果もあります」

 材料はどれもスーパーで気軽に入手できるものばかり。

“身体おそうじスープ”は、免疫力を上げたり、血液をサラサラにしたり、抗酸化力を上げるといった効果がありますが、これは生活習慣病やがん、そして認知症予防にもつながります。こうした病は身体の中で時間をかけて悪化していくものですから、このスープを長期的に取り入れてみてくださいね」

製氷皿で1食分ずつ作れる 料理制作/田村つぼみ 撮影/三村健二
製氷皿で1食分ずつ作れる 料理制作/田村つぼみ 撮影/三村健二
【写真】包丁いらずの超時短スープ「めかぶ納豆スープ」

材料(10食分)
・かつお粉……50g
・黒すりごま……大さじ3(18g)
・エキストラバージンオリーブオイル……大さじ2(24g)
・りんご酢……大さじ1(15g)
・粉末緑茶……大さじ2(約7.2g)
・しょうゆ……70g
・玉ねぎ……1個(200g)
・しょうが……20g

【作り方】

(1)玉ねぎ、しょうがをすりおろす。玉ねぎはできるだけ細かくできればブレンダーやみじん切り器を使っても。しょうがはチューブでもOK。

(2)玉ねぎ、しょうが以外の材料をボウルに入れよく混ぜる。

(3)(1)に(2)を入れてよく混ぜる。

(4)(3)を製氷皿に詰めて冷蔵庫へ(臭いうつりが気になる場合は、ラップをしく)。

製氷皿1キューブ約40g10個分の製氷皿(1個のサイズ目安:縦約35mm×横約40mm×深さ約35mm)を使用すると1キューブが1杯分(約40g)となる。手軽に使えておすすめ。

身体おそうじスープの作り方 料理制作/田村つぼみ 撮影/三村健二
身体おそうじスープの作り方 料理制作/田村つぼみ 撮影/三村健二