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「石破さんの動向次第では、来年の参院選でねじれ現象が生まれる。だから当分は石破カラーも出さずに、無難な方向で進んでいくんじゃないでしょうか」
ジャーナリストの渋井哲也さんが石破政権の今後を分析する。
10月27日に投開票が行われた衆院選。週刊女性はその2日前に新たな石破内閣が誕生したと仮定して取材を敢行。
「もしも新たな石破内閣が誕生したら」私たちの暮らしはどう変わるのだろうか。気になるポイントを専門家に予測してもらうと─。
「税金・物価」はどうなる?
《経済あっての財政》と政策に掲げている石破首相。まっとうなことを言っているけれど、
「極端な増税はしないのではないか。というのも今回、減税や消費税廃止を訴えた政党がそれなりの支持を得ている。来年は参議院選挙がある。衆院選で政権が不安定になっていることから今すぐの増税はない。増税があるとすれば参院選後になるのではないか」(渋井さん)
「石破さんが首相になった途端、日経平均先物取引も夜間取引で2000円以上急落しました。この状態が続くと物価の上昇は抑えられても、賃金も抑制されてしまう。増税も減税もしない現状維持でも国民の暮らしは苦しい状態が続く。国民の買い渋りや資産の目減りが続くと経済も回らなくなる。
石破さんは公明党が嫌いなので自公の連立がなくなり、他の政党と組む可能性が高い。どこと組むかによっても変わってくる。もしも立憲民主党と組んだら15%増税はあり得る」(ジャーナリスト・当山みどりさん)
当面の増税はないものの、暮らしが良くなる気配はないようだ。