今年はさまざまな変化が起こったが……。
「ドジャースに移籍したこと、犬を飼い始めたこと、結婚したこと、すべてが大谷選手にとっていい転機になっています。水原氏の事件もありましたが、そのタイミングで結婚していたことも、いい巡り合わせ。そういったところに彼の運のよさが表れています」(小林さん)
パートナーに選んだのが真美子夫人だったというのも、よかったようだ。
「真美子さんは大谷選手が野球に集中できるように配慮しているみたいです。シーズン中に“どこかに連れていってほしい”などのわがままを言ったり、“大谷の妻”として表に出すぎる感じもない。結婚した年にこれほどの成績を残せたのは、そういう性格や理解のある真美子さんをお相手に選んだからでしょう」(前出・在米ジャーナリスト)
大谷が「やり残していること」
どんな苦難や困難があっても、それを乗り越える進化を遂げてきた大谷。次はどこに向かうのかというと……。
「来年は投手としてワールドシリーズに挑戦する夢があるでしょう。大谷選手も打者としてやりたいことは十分できたので、今度は投手としてやり残したことをやる番。手術を受けた肘も、キャッチボールを見るとよくなっていると感じました。本人は今から投げたくてうずうずしていると思いますね。このまま復活すれば、その年に最も活躍した投手に贈られる『サイ・ヤング賞』も十分に狙えます。昨年も肘をケガする前まではかなりいい投球をしていましたから」(梅田さん)
友成さんも“二刀流”復活に期待をしている。
「次はMVPとサイ・ヤング賞の同時受賞でしょう。来年は手術から復帰1年目なので、投手としての出場は制限されるかと思いますが、再来年以降は十分に期待できます。2つの賞を同時受賞すれば、まさに二刀流の極致ですね」
打者として、いまだかつてない結果を残した2024年。次に目指すのは投手としても頂点に立つこと。二刀流の復活に期待がかかるが、来年は開幕から期待ができそうだ。
「来年のメジャーリーグ開幕戦は東京ドームで行われることが決まっています。東京ドームは、プロ野球12球団の本拠地の中でもホームランが出やすい球場。2025年の第1号ホームランが日本で見られる可能性もかなり高いです」(前出・スポーツ紙記者)
フィクションを超越した“大谷翔平物語”は、まだまだ続きそうだ。