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ー 茶化されて不満げだった立浪氏

 12月2日に年間大賞とトップ10が決定する、『2024ユーキャン新語・流行語大賞』にノミネートされた30語が11月5日に発表された。毎回のように議論が巻き起こる野球用語は控えめだが、とある流行語に野球ファンがザワついてーー。

 ノミネートされた30語の中でスポーツ界から選出されたのは、【初老ジャパン】【ブレイキン】【名言が残せなかった】【やばい、かっこよすぎる俺】と、やはりパリ五輪パラリンピックの影響が大きかったようだ。

 そしてロサンゼルス・ドジャースのワールドシリーズ制覇に貢献した、大谷翔平投手による大記録【50-50】もノミネート。2023年の大賞【アレ(A.R.E.)】、同じく2022年の【村上様】と2021年の【リアル二刀流/ショータイム】と、4年連続の野球関連の流行語に受賞の期待がかかる。

 一方で野球ファン、特に中日ドラゴンズファンが反応してしまったのが【令和の米騒動】ーー。

《令和の米騒動、去年の中日のアレかと思った》

《令和の米騒動が流行語にノミネートされてるけど中日ファン的には去年の流行語なんだよなあ》

《「令和の米騒動」新語・流行語大賞にノミネートされてるやん 退任しても話題になるなんてタッツ流石やで! ストーブリーグでも中日に満たされる日々に私もニッコリ》

 2023年8月当時、立浪和義監督がナインに課したとされるのは「試合前に白米を食べることの禁止」。なんでも「ご飯の食べ過ぎで動きが鈍くなる」ことを不安視した監督が、改善策としてバンテリンドームの食堂内から炊飯器を撤去したというもの。

 ところが抗議を起こした投手陣には提供再開するも、野手が口にできたのは「小さなおにぎり」のみ。これが一部報道で白日の下になると瞬く間にネット上で広がり、「令和の米騒動」として賛否を巻き起こしたのだった。

茶化されて不満げだった立浪氏

野球用語は少なめ、『ユーキャン新語・流行語大賞』にノミネートされた30語(公式HPより)
野球用語は少なめ、『ユーキャン新語・流行語大賞』にノミネートされた30語(公式HPより)

 もちろん、今年ノミネートされているのは立浪氏による騒動ではない。全国的な品薄によってスーパーや販売店からお米が消えた【令和の米騒動】を指しているのだが、それでも野球ファン、中日ファンにとってインパクトが強かったのは昨年のソレ。

 スポーツ紙・野球担当記者が、立浪氏による“米騒動”の実態を明かす。

「自身も現役時代は試合前にほとんど食事を摂らなかった立浪さん。その成功例もあって食べ過ぎで動きが重く見えた選手らに勧めたと言います。ただ、完全に禁止にしたわけではなく、試合後には選手がお腹を満たせるよう白米も用意させていた

 それなのにメディアやネットで“令和の米騒動”などと茶化されたことに不満気だったと。結果が出ない責任を取って今シーズンで辞任しましたが、どうにかしてチームを勝たせたい一心で改善策に真剣に取り組んでいただけに悔しさもありますよ」

流行語大賞を取ったとしたら立浪元監督が受賞するのかな?》

 1年越しに【令和の米騒動】がノミネートされた流行語大賞の授賞式、ネットでは「誰が登壇するのか」に期待を寄せているようで。