目上の人に対して使う場合は、『承知しました』または、『かしこまりました』が適切だという。
「言葉の使い方は、自分と相手との関係性によっても変わります。気心が知れている仲であれば、『了解』という言葉を使っても問題ないでしょう。ただ、いろいろな言葉の選択肢がある中で、あえて『了解』にこだわる必要もないと思います」
人前で薬を飲むのはマナー違反?
西出さんがマナーで最も大切にしているのは、相手への思いやり。
「私の場合は『承知しました』や『かしこまりました』のほうが、丁寧な印象を与えると思っているので、それらを使うようにしています」
メッセージを受け取った人が、嫌な気持ちにならないような言葉遣いを心がけるのがマナーだ。
人前で薬を飲むのは人を不快にさせる?
Twitter(現X)で数年前、「人前で薬を飲むのはマナー違反なのか?」というツイートが投稿されると、SNS上で大きな議論を巻き起こした。
投稿者は、飲食店で薬を飲もうとした際に、隣の客から「食事の席で薬を出すなんて気持ち悪い」「病気がうつる」などと言われたという。薬を飲むタイミングに、マナーは関係あるのか?
「これも、マナー違反でも何でもありません。気にする必要はないと思います」ときっぱり。
「見た目ではわかりづらくても、持病で毎日決まった時間に服薬しなければならない方もいらっしゃいます。やむを得ず、人前で服薬をすることをマナー違反というのは、あまりにも優しさがありません。人それぞれいろんな事情を抱えていることに思いをはせてみてほしいです」
ただし、服薬後の薬の処理については、気をつけるべきと加える。
「飲食店で、空のペットボトルなど自分のゴミを置いて帰る人がたまにいますが、それは間違いなくマナー違反。服薬した薬の包み紙なども同じです。どんなに小さいゴミでも、持ち込んだものは必ず持ち帰りましょう」
ビジネスシーンでは、原色系のマスクは避けるべき
ビデオ会議と同じく、コロナ禍をきっかけに着用率が激増したマスク。需要が拡大したことで、デザインやカラーバリエーションも格段に増えたが、その一方でマスクに関する謎マナーも発生。
ビジネスシーンでは、白や目立たない色が基本で、柄の入ったものや原色系のマスクは避けるべきというものだ。