病理検査の結果で今後の治療計画が決まる
術後、さまざまな困りごとを抱えてきたアンナさん。それでも、「日常生活こそリハビリ」と心がけている。
「傷の痛みや右腕の不自由さも、ずっと続くわけではないとわかっています。病院でも重いものを持たないようにと注意されたけど、ペットボトルを開けたり、服を着替えたり、そんな日常動作もリハビリだと思って、身体を動かすようにしています」
現在は、摘出したがん細胞をより詳しく調べる病理検査が行われており、その結果によって、今後の治療計画が確定するという。
「今の短期目標としては、来春くらいまでに、抗がん剤治療と放射線治療を終えることかな。それまでは病院通いが続きますが、やはり家にこもるより、こんなふうにインタビューを受けたり、外に出て人に会うのは、いいものですね。娘もウォーキングに誘ってくれるし、冬は好きな季節なので歩くのもいいかな」
アンナさんが病院に持参したモノ
マイ枕
「以前、枕で首を痛めたこともあるので、肺炎で入院したときもMY枕を持ち込みました。枕カバーもお気に入りのもの」(アンナさん、以下同)
ナイトキャップ
就寝中、髪の絡まりを防ぐといわれているナイトキャップ。抗がん剤の副作用による脱毛もあるため、アンナさんも愛用している
愛犬の絵
「やっぱり病室だと緊張してしまうので、ペキニーズの愛犬スーちゃんとバブルス君の絵を眺めて気分転換」
取材・文/志賀桂子 撮影/吉岡竜紀