糖類の多いフルーツが脂肪に変わる可能性

 一方、見た目や身体を老けさせるのはどんな食品なのか。第一に、お菓子やアイスクリームなどの甘いものをNG食材として挙げる。

甘いものに多く含まれる糖類のとりすぎは、若々しくありたい私たちの身体にさまざまな問題を引き起こします。まず糖類の過剰摂取は美の大敵。

 荒れなど各種のトラブルにつながります。何より怖いのは、身体を構成するタンパク質と余分な糖が結びついてAGEs(エイジーズ・終末糖化産物)と呼ばれる老化物質を作り出す現象です。細胞や臓器を老けさせ、さまざまな病気の要因になります」

 糖類をとりすぎないことを前提に、甘いものを食べたいときは食後が好ましいという。

「血糖値の急上昇を抑えられるからです。空腹時に甘いものを食べると血糖値が急上昇し、身体への悪影響を招きます。食後ならそれを避けることができるわけです」

甘いものに多く含まれる糖類のとりすぎは、肌荒れなど各種のトラブルに。身体を構成するタンパク質と余分な糖が結びついてAGEs(エイジーズ・終末糖化産物)と呼ばれる老化物質をつくり出す※写真はイメージです
甘いものに多く含まれる糖類のとりすぎは、肌荒れなど各種のトラブルに。身体を構成するタンパク質と余分な糖が結びついてAGEs(エイジーズ・終末糖化産物)と呼ばれる老化物質をつくり出す※写真はイメージです
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 お酒の飲みすぎも身体に悪いのは周知のとおり。自ら老化に拍車をかけることになるそうだ。

「お酒をたくさん飲むと肝臓に負担をかけます。アルコールを分解するために必死に働くことになり、その際、肝臓で活性酸素がどんどんつくられます。この影響が全身に広がり、確実に身体を老けさせていくのです」 

 上手にお酒と付き合うには飲みすぎに注意しつつ、ひと工夫が必要。

活性酸素を抑えるビタミンCやビタミンE、ベータカロテンなどを含む食品をつまみに飲むようにしましょう。また、一緒に水をよく飲むようにして、アルコールを体外に出しやすくしましょう

 そのほか、フルーツといえば身体にいい食材の代表格だが、食べ方を間違えると、むしろ身体を老けさせる要因になってしまう。

フルーツにはブドウ糖、果糖、ショ糖など糖類が多く含まれているからです。摂取量に気をつける必要があり、適量は1日200グラム程度。リンゴなら半分で150グラム程度なので、1日1個は食べすぎになります。

 また、食べる時間にも注意しなければなりません。できるだけ朝か昼に食べて、夜は避けましょう。夜は活動量が減るうえに、脂肪をためやすくする遺伝子も活発化します。結果、糖類の多いフルーツが脂肪に変わる確率がアップするのです」

 血液をドロドロ状態にする危険性がある揚げ物も禁物。揚げ物に使用する油は空気にふれることで酸化し、動脈硬化の一因となる過酸化脂質をつくり出すそうだ。

「過酸化脂質によって血液の流れが悪くなると、の新陳代謝や免疫力も低下し、老化は進行します。ですから揚げ物を食べる場合は、新鮮な油を使って揚げたてのものをいただきましょう」