「絶対に、不倫をしない」と綴っていたのに

 実際、これまで不倫が発覚して、辞職に追い込まれた議員は複数いる。記憶に新しいところでは今年の4月、『パパ活不倫』で辞職した宮澤博行氏と2016年に『文春砲』を撃たれ辞職した宮崎健介氏。宮崎氏は、辞職理由についてこう述べている。

《言行不一致が一番大きかった。政治家を志すときに、今の日本の政治は終わっていると。『クリーンですよ』と言いながら、裏ではお金で悪いことをしている人がいる。それとやっていることはあまり変わらないと思った。言行不一致イコール政治不信を招くということで私はけじめをつけた》

 また、国会議員ではないが、2020年に不倫が発覚して辞職した埼玉県議は、辞職理由を「一番身近である妻を裏切った。そうした人間が議員である資格はない。皆さんの信頼を裏切り、期待に沿えず申しわけない」と述べている。

ピチピチのTシャツでもブラが透けていない小泉みゆき(左、香川県議会議員山本悟史氏のブログより)
ピチピチのTシャツでもブラが透けていない小泉みゆき(左、香川県議会議員山本悟史氏のブログより)
【写真】ピチピチのTシャツでもブラが透けていない玉木氏の不倫相手・小泉みゆき

 国民民主党は12月4日、代表の玉木氏を「役職停止3か月」とする処分を決めた。玉木氏は代表辞任を否定しており、役職停止期間中は古川元久代表代行が職務を担うという。はたして、この姿勢に世間は納得しているのだろうか。なお、玉木代表の不倫相手・小泉は仕事を失う危機にあるという。

 玉木氏といえば、《「絶対に、不正をしない。」「絶対に、不倫をしない。」などというように、そもそも政治家として有権者信頼に耐えうる集団であることを、自信を持って約束できる集団であるべきだと思います》と、自身のオフィシャルブログで綴っていた。しかし、不倫疑惑が発覚すると、会見を開き「ひとえに私の心の弱さ。家族のみならず、期待を寄せていただいた全国の多くの皆さんに…」「本当に申し訳ありませんでした」と、即謝罪。

 一時は辞任論も出たが、結局は議員辞職どころか代表も辞めないことに。

「これがバレたら、仕事を失うことになるかもしれない」

「自分も恥ずかしいが、家族も恥ずかしい思いをする」

 そんな思いが玉木代表の頭をよぎることはなかったのだろうか。それとも、「彼女が好きだから、すべてをなげうつ覚悟だ」ということだったのだろうか。

 しかし、彼の言葉からは、そのどちらも感じ取ることはできない。想像力もない、恥も知らない、覚悟もない、脇も甘い、自分に好意を寄せてくれた女性を守ることもできない……。そんな人物に国政を任せていいのだろうか。