シニアの結婚、再婚において大切なこと

「ほかのお相手を探します。私に子どもがいたら、彼の子どもの気持ちも理解してあげられたかもしれないけれど、私は初婚で、この歳でも結婚には自分なりの夢があります。

 相手の子どもに歓迎されない結婚はしたくないです。それに、もしおさむさんと結婚したら、何十年後かに彼が先立ち私が残されたときに、財産分与で揉める気がします」

 さらに、こう続けました。

「これからまた婚活の再スタートですが、選ぶお相手は、再婚でも子どもがいない方。子どもがいても、子どもは男の子に限定にします」

 子連れ同士の再婚なら、こんな問題は起こらないでしょう。以前、筆者の相談所で、子どもがいる51歳の女性が婚活をしているときに、こんなことを言っていました。

「子どもは、もう大学生で手はかかりません。でも、社会人になるまでは、私がいろいろと面倒を見たいし、なんでも相談に乗れる風通しのいい関係でいたい。再婚する相手は、子どもがいる男性でないと、私が子どもを思う気持ちを理解してもらえない気がします」

 シニアの結婚は、20代や30代の結婚とは異なります。それまで歩んできた人生の経験が長く、再婚者には1つの家庭を築いてきた歴史もあります。

 生きてきた時間が長いぶん、それまでのお互いの歴史や状況を全て受け入れ、そこから2人の新たな生活を築いていく結婚となるのです。


鎌田れい(かまた・れい)◎婚活ライター・仲人 雑誌や書籍などでライターとして活躍していた経験から、婚活事業に興味を持つ。生涯未婚率の低下と少子化の防止をテーマに、婚活ナビ・恋愛指南・結婚相談など幅広く活躍中。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。新刊100日で結婚(星海社)好評発売中。公式サイト『最短結婚ナビ』 YouTube『仲人はミタチャンネル