《2020年 ドジャース ワールドシリーズ制覇!!》
花巻東高校時代に書いた「目標シート」で《ワールドシリーズ制覇》を掲げていた、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手(30、以下敬称略)。予定より4年遅れたものの、見事にドジャース移籍1年目で目標を成し遂げた彼の“次なる夢”ーー。
昨シーズンに受けた右肘の手術の影響から、投打“二刀流”を封印して打者に専念。するとメジャーリーグ史上初の「50-50」を達成し、2年連続3度目のMVPを受賞するなど、ドジャースと結んだ10年7億ドル(契約時のレートで1014億円)の契約に恥じない活躍を見せた大谷。そんな最高のシーズンを統括するように、
《僕の期待をはるかに超えるシーズンでした》
12月5日に『USAトゥデイ』が配信した【独占:ドジャースのワールドシリーズ優勝と7億ドルの契約を語る大谷翔平。「これ以上何を求めるのか?」】記事にて、ボブ・ナイチンゲール記者による独占インタビューに応じた。
《(今シーズンは)たしかに僕自身、初めてプレーオフに出場して、そしてドジャースはワールドシリーズを優勝した。これ以上、何を求めるのかって?》
記事では大谷自身が手にする7億ドルの他、彼がドジャースにもたらした国内外の各企業とのスポンサーシップ、グッズや商品販売、チケット収入による推定1億2000万ドル(約179億円)にも言及。またロサンゼルス観光に来る日本人の8割から9割がドジャースタジアムに立ち寄ることから、更なる経済効果を生んでいるとも伝えた。
その影響力はマイケル・ジョーダンやコービー・ブライアント、マジック・ジョンソン(いずれも元NBA選手)、トム・ブレイディ(元NFL)らアメリカスポーツ界を代表するレジェンドにも匹敵するとされる。
野球のさらなる発展を願っている
チーム内にもクレイトン・カーショウ、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンらMLBのスター選手が揃うが、当の大谷はそんなスペシャルな境遇にも《とても謙虚な気持ちです》と慢心することはない。続けて、
《とても感謝しています。自分が持っているもの、全ての人が僕を支えてくれたことに感謝しています。とはいえ、僕がすることは何も変わりませんよ。これからも野球というスポーツに集中し、より上手くなるために日々挑戦し、フィールドで全力を、できる限りベストを尽くし続けることです》
自分がすべき“目標”を語った大谷は、次なる“夢”も明かした。
《それと同時に、野球の人気が高まり続けること、そしてさまざまな国で野球がさらに人気になることを願っています。このスポーツの発展が続いていくことを願っています》
ワールドシリーズを制した大谷だが、夢の続きは野球が世界各国でプレーされる、愛される「真のワールドワイドなスポーツ」になることなのだろう。