お母さま譲りの美容法もあり、大きなトラブルなく心身ともに健康に過ごしてきたというが、40代後半にはいくつか不調も訪れた。
温野菜を意識して食べる
「生理が終わるという未知の経験がものすごい恐怖で。そのときは内科から心療内科までいろいろな科で診てもらって特に問題はなかったんですが、48歳のときに、坂を上がっていたら心臓がすごい速さで打って、なにこれ気持ち悪い、と……」
診断の結果は不整脈。医師からは体重を少し落とすため、歩くように指導を受けた。
「でも、歩くって大変ですよね。効果が出ているのかもわかりにくいし、好きな人と一緒に歩くんだったらいいのに、つまんないなって(笑)。ぜんぜん続けられなかったんです」
そのときの不整脈は更年期不調のひとつだったのか、その後は元気に過ごせている。ウォーキングは続かなかったものの、その後は食事と睡眠、運動を大事にしてきた。
「50歳を過ぎたころから冬だけじゃなく、夏も肌が乾燥して顔全体が垂れてきたんです。そんなとき通い始めた声のトレーニングの先生に、声も顔も“乾燥”が大敵と聞いて。とはいえ、ハチミツを舐めるとか、甘やかすばっかりもよくないと」
商売道具の喉と肌を労るため、食事を見直すことに。
「メニューはすべて声の先生が指導してくださったんですが、急な食事会などで思うように続かないことも。それでも意識して食べているのは温野菜。中でもブロッコリーや舞茸はオススメです」
肌を休ませることも大切にしている。
「遅くまで起きていると肌に悪い、といつも母に言われるので、まずお風呂に入ってメイクを落として肌を休ませます。メイクを落とすだけでも大変でしんどいんですが、嫌なことは後回しにしない、と決めて早めに入浴して遅くとも12時には就寝するように」
多忙な毎日のため運動習慣にもひと工夫。
「家事を運動にしてしまうの。洗濯物を干すときは、少しでも遠くに干すように背伸びをしながら干して。腕もできるだけ伸ばす。毎日そうやって干していたら、腕や身体の痛みがなくなったんです」