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ー 相次ぐ芸能事務所の消滅

 

 12月25日、波瑠向井理らが所属する芸能事務所「ホリ・エージェンシー」が、系列の芸能事務所「ホリプロ・ブッキング・エージェンシー」と、来年2025年4月1日をもって合併することが発表された。

 ホリ・エージェンシーといえば、1977年の設立以来47年続いてきた老舗のプロダクション。合併する理由は「事務所としての総合力の強化ならびに経営効率の向上」のためだという。同25日、波瑠は自身のインスタグラムで年内の退所を報告。今後は2人のマネージャーとともに仕事を続けていくとつづっている。

 一方、向井は、同事務所のインスタグラムを通じて「ホリ・エージェンシーという会社名が無くなることは、まったく想像もしておらずまさに青天の霹靂でした」と、現在の心境を正直に告白。来年4月からは「どこにも所属せず個人事務所でゼロからの出発になります」と、完全な独立を明かしている。

相次ぐ芸能事務所の消滅

 これにファンはSNSで、

《個人事務所設立おめでとうございます。頑張って下さい。応援しています》
《どんな形であれずっと活躍してください。応援してます!》
《理さんの事務所がどこだろうがずっと応援し続けます》

 と、向井の決断を支持している。

 だが、こうした芸能事務所の“消滅”、さらにタレントの独立はこれにとどまらない。さる11月27日には、創業31年を誇るプロダクション「サムデイ」が年内の“破産”を発表し、業界内が騒然となったのだ。

「『サムデイ』は藤原紀香さんを筆頭に篠田麻里子さんら人気者が在籍し、芸能界でも幅を利かせていました。以前は宇津井健さんや細川茂樹さん、さらには元サッカー選手の小倉隆史や元プロボクサーの薬師寺保栄といったアスリートなども抱え、名をとどろかせていたものです。それが破産して廃業するとは、昨今のプロダクション経営の難しさを改めて思い知らされました」(在京キー局テレビマン)

 事務所を畳まざるを得なくなった理由は「経営環境の悪化などから債務超過に陥ったため」とされている。

「藤原さんは先月末、自身のインスタで事務所の破産申し立てについて、《あまりにも急なことで、私自身も、大変戸惑っておりますが、心を奮い立たせ、気持ちをあらたに芸能活動に精励いたす所存です》と、今後に向けた決意をつづり、また篠田さんも自身のインスタで、17年間共に歩んできたマネージャーとフリーで芸能活動を行うことを報告しています」(芸能ジャーナリスト)

 相次ぐプロダクションの廃業とタレントの独立。一体、何が起きているのだろうか?

「在籍しているタレント全員が等しく売れていれば何の問題もないのですが、現実はそうもいかず、基本的な給与は出さないといけない。しかしテレビ局からは以前ほどギャランティは出なくなっており、タレントを抱えるほど赤字になるという負のスパイラルに陥っている。そこで今、表面上は順調そうでも、意外と危うい事務所もあると聞きます。今後も大手事務所から独立するタレントも出てくるでしょう」(前出・(在京キー局テレビマン)

 次の独立芸能人は誰だろうか……。