4位は『おんな城主 直虎』(2017年)で、29票獲得。脚本は『べらぼう』と同じ森下佳子で、主演は柴咲コウ。
3位には“スイーツ大河”がランクイン
アンケートには、
「途中、演出がむごすぎて見るのをやめた」(高知県・49歳・男性)
「話が間延びしてつまらない」(千葉県・51歳・男性)
との声が集まった。
「直虎が女性だったのではないかという設定で、まさに歴史改変もの。脚本の森下さんが『この作品は山田風太郎+ベルばら』と言っていて、アンケートにもあるむごい部分は山田風太郎テイスト。
ベルばら部分は、柴咲コウさんがオスカルで、幼いころから彼女を支えて人生を共にする高橋一生さんがアンドレ。三浦春馬さんがフェルゼンで、柳楽優弥さんがアラン。ベルばら大河だと見ないおじさんもいるよな、とは思う」
拒否感を持つ視聴者がいる反面、一部熱狂的な盛り上がりもみせた。
「高橋さん扮する小野但馬守政次が直虎を助けるために自分が敵役となって彼女に処刑され、そこで2人とも真逆のセリフを言い合う。このオスカル&アンドレパートはものすごくSNSで沸いた。結果、その年のTwitterトレンド大賞 エンタメコンテンツ・オブ・ザ・イヤードラマ部門第1位に輝きました」
3位は『光る君へ』(2024年)で、32票獲得。脚本は大石静、主演は吉高由里子で、昨年12月15日に最終回を迎えている。アンケートには、
「恋愛ものを大河ドラマで見るのは期待と違う」(神奈川県・55歳・男性)
「史実と相反していそうだった」(兵庫県・49歳・女性)
との声が寄せられた。
「女性向けの大河はよく“スイーツ大河”と揶揄されるけど、まさにこれはスイーツ大河だった。女性からするとすごくキュンキュンする大河だったと思う」
どうやら視聴者層によって受け止め方が違ったよう。
「平安時代って大河ではあまり取り上げられないけれど、衣装やセットを含めてすごく美しく、存分に雅やかな空気が出てた。ただ女性的には受け入れられても、おじさんが排除された部分があった。そこで離脱した人が多くいたのかもしれません」