「僕も貼ったほうがいいですかねなんて言ってたら、お医者さんに“あなた、死にますよ”と。ニコチンパッチなんて貼ってる場合じゃないだろって感じですね。目が怖かった~(笑)。あれから今日までタバコは1本も吸っていない。すっぱりやめましたよ」
すぐに抗結核薬を飲む治療が始まった。人に会っても問題はないから仕事に影響することもなく、食事も普通にとり、お酒も飲める。
「毎朝10錠くらいの薬を飲みました。絶対に飲み続けるようにって医師に強く言われたから、それだけは守った。最初は薬のせいでオレンジ色のオシッコが出て。びっくりしたけれど、慣れました。そのころ、たまたま長期のロケがあり、ホテル暮らしをしていたから、1人で部屋飲みするようになってね。結核って痩せて弱々しいイメージだけれど、タバコもやめたしアルコールで太りました(笑)」
朝は発酵食品をとって免疫力UP
薬をまじめに6か月間飲み続けて完治した。初期だったこともあるが、早期発見・早期治療が大切だと身をもって実感したという。
思いがけず大病を経験し、現在は53歳を迎えるつぶやきさん。身体への意識も変わったのか。
「家族で、結核になってる人はいないし、どこかでうつったのかなあ。とにかく免疫力を高めなければって思いました」
身体にいいものをしっかりとるように心がけている。「朝は納豆に刻みネギをたっぷり。たれは使わず、その代わりトクホマークのキムチと生搾りのエゴマ油、『ヨード卵・光』の生卵を入れてよくかき混ぜ、ご飯にかけて食べてます。みそ汁代わりはカップラーメン。締めは梅干し」
朝からカップラーメンとは驚きもあるが、好きでやめられないと笑う。
「他のものは身体にいいものも食べているからプラスマイナスゼロかななんて。好きなものを食べないって、ストレスじゃないですか。マイナスにならなければいいと思うんですよ。そろそろ足腰が弱くなってくる年齢だから、移動は自転車で。電車に乗る時は立っているし、エスカレーターは使わない、など意識して身体を使っています」
今でも結核で亡くなる人はいるものの、早期発見であれば薬で治せる。免疫力を高めて、予防することが大事だ。
取材・文/水口陽子