雅子さまから愛子さまに受け継がれる「バトン」
愛子さまが所属する青少年ボランティア課は、災害時のボランティアに関する資料を作成している。
「阪神・淡路大震災のときは、ボランティア希望者が殺到した場合の窓口業務や人員の振り分けなど、ボランティアへの対応や活用にも多くの課題が見つかりました。青少年ボランティア課では、安全で安心なボランティア活動を行うための注意点などを広めるチラシを作成しています。
阪神・淡路大震災の発災当時、愛子さまはまだ生まれておらず、被害規模を想像することは難しいと思いますが、愛子さまが所属される部署はボランティアグループの育成や普及、研修なども行う部署です。もちろん当時の被災状況については十分に学ばれていることでしょう」
前出の皇室ジャーナリストは、愛子さまは雅子さまからも被災状況について学ばれているのではと話す。
「昨年、日赤に就職され、ボランティアに携わる部署に配属されたわけですから、災害地域への意識はより高まっているはずです。震災から30年という節目ですし、ご両親に阪神・淡路大震災について、いろいろとお聞きになったのではないでしょうか。雅子さまは、これまで何度も被災地に足を運ばれていますし、阪神・淡路大震災だけでなく、愛子さまが生まれる前の災害についての話もされているかもしれませんね」
“国民の中に入り、国民に寄り添う”令和の皇室を体現される雅子さま。慈しみのバトンは脈々と次の世代に─。
つげ のり子 西武文理大学非常勤講師。愛子さまご誕生以来、皇室番組に携わり、現在テレビ東京・BSテレ東で放送中の『皇室の窓』で構成を担当。著書に『素顔の美智子さま』など