ドジャースとの契約を報告した佐々木朗希投手(公式インスタグラムより)
ドジャースとの契約を報告した佐々木朗希投手(公式インスタグラムより)
【写真】「難しい決断でした」契約を報告した佐々木朗希のインスタ

 2025年シーズンをメジャーリーグ、またはマイナーリーグでプレーする日本人選手は15人(1月20日時点)。うちの3人がドジャースに集まっているのだから、確かに日本人過多に見えるかもしれないが……。

「昨シーズンのMLBで外国人登録された選手は19カ国264人で、全選手のおよそ3割を占める人数。中でもドミニカ共和国の108人、ベネズエラの58人で外国人選手の半数以上を占めました。

 つまりはチームの3分の1、または4分の1が外国人で、例えばダルビッシュ有がいるパドレスはドミニカ出身者が4人、ニューヨーク・ヤンキースにはベネズエラ出身者が5人も在籍。母数は違いますが、日本人が3人集まるのも決して不自然ではなく、今後、メジャー移籍する選手が増えるほど当たり前になると思います」

 メジャー事情に詳しいスポーツジャーナリストが解説するように、日本人だから目立つように思えるが、多くの外国人選手がプレーするMLBで気にするファンはいないという。

佐々木の心を鷲掴みにした歓迎会

 また金銭だけなく、プレーがしやすい環境を選ぶことも近年の選手にとって重要なファクターになっているとも。

「言語や気候、習慣が異なる海外でプレーするのは想像以上にストレスを感じます。特に言語は、野球以外のところでは球団通訳だけでフォローできない部分もあり、調子を崩す要因にもなり得ます。日本人トレーナーや広報役として専属通訳を帯同させる選手もいますが、前言を撤回するようですが、“メジャー経験”豊富な、しかも同郷の選手がいるのはプレー面、精神面でも心強いのは確かでしょう。

 それにドジャースが佐々木投手との面談の場で開いた“歓迎会”ですよ。大谷に加えてベッツ、フリーマンらメジャーを代表する選手が出迎え、さらに元NBAスーパースターで、共同オーナーのマジック・ジョンソン氏も迎えたとと言います。こんなチームを目の当たりにして、国籍どうこうではなく、野球人として一緒にプレーしたくなるのは当然だと思いますよ」(前出・スポーツジャーナリスト)

 “正しい決断”だったのかどうか、ドジャーブルーのユニフォームに身を包んだ佐々木の活躍に期待したい。