男性俳優の“不遇の時代”

 NHK大河の主演といえば、俳優にとっては何をおいても優先すべき最大の名誉だったはず。時代は変わった?

「日曜夜8時に、家族そろって大河を見ていた時代も確かにありました。でも令和の今、映画と比べればコンテンツとしてやはり弱い。山崎さんが大河で主演をやるとしたら、もう少し年齢を重ねて落ち着いたころになるかもしれませんね」

 第4位からは、日本を代表するイケオジ俳優が3人立て続けにランクイン! 

 まずは昨年、所属事務所を退所し、フリーとなった西島秀俊(53)。

「時代劇から現代劇までこなす演技力。たたずまいも素敵」(北海道・67歳)と、幅広い年齢層から票が集まった。

「西島さんが大河の主役未経験とは本当に意外。脇役では存分に存在感を発揮していますし、朝ドラにも3本出演されていて、NHKポイントはもうフルに貯まっているはず(笑)」

 大河では『毛利元就』(1997年)、『八重の桜』(2013年)の2作、朝ドラでは『純情きらり』『とと姉ちゃん』『おかえりモネ』と3作に出演経験がある。

大河では主人公の一生を描くことが多いため、青年期から老年期までを演じる必要があります。そうなるとどうしても、30代~40代の役者が好都合なのは事実。50代の西島さんだと、実現はちょっぴり難しいかも……」

 第3位にランクインしたのは竹野内豊(54)。7位の反町と同じく、アラフィフとなってから人気が再燃。今年春からの連続テレビ小説『あんぱん』にも出演予定だ。

「大人のカッコよさと貫禄がある」(岡山県・47歳)「髷姿が似合いすぎるお顔立ち」(愛知県・56歳)と、渋さを増した魅力にみ~んなメロメロ

「竹野内さんも50代も半ばとなり、青年時代を演じるにはやや難しい年代となってしまいましたね」

 反町、西島、竹野内などのアラフィフ俳優らが、大河適齢期の30代~40代に主役を張れなかったのには理由がある、とカトリーヌさんは分析する。

「仲間由紀恵さんが主演を務めた2006年の『功名が辻』あたりから10年ほど、大河では女性の主役が続いたんです」

『篤姫』(2008年)の宮崎あおい、『江~姫たちの戦国』(2011年)の上野樹里、『八重の桜』(2013年)の綾瀬はるか、『花燃ゆ』(2015年)の井上真央、『おんな城主 直虎』(2017年)の柴咲コウと、たしかにこの時代は女性の主人公が目立つ。

「竹野内さんなど今の50代俳優が、30代~40代を迎えていた時期とちょうど重なるんです。NHKにしてみれば、これからは女性の活躍を!と意気込んでいた時期だったのでは。いずれにしても、男性の俳優にとっては主演のチャンスが失われた不遇の時代ではあるでしょう」