プライベートにまで介入する企業はナシ

 最初に話を聞いたのは、都内の商社に勤務する涼子さん(仮名・25歳)。

「ワークライフバランスを大事にする風潮が強まっていますが、いまだに休日の社内イベントを行なっている企業は少なくないです。『社内イベント多数』とか『アットホームな職場です』って文言があると、プライベートの時間まで会社のために尽くさなきゃいけないような雰囲気なんじゃないか、って警戒してしまいますね」

 涼子さんの交際相手は、いわゆるブラック企業に勤めているらしく、実際に社内イベントのせいで休日も出勤させられているのだとか。

「彼氏は月に1度は社内イベントに参加していますね。彼は毎日残業しているのですが、イベントでの交流が多いぶん、“歪んだ仲間意識”のようなものが生まれて、残業に対しても肯定的な雰囲気が作られているみたいです」

 社内イベントは社員の結束力につながるものの、あまりにもイベントの頻度が高いと社員の負担となり、逆効果となるのかもしれない。

 実際ネット上でもこんなコメントが見られる。

《いい求人かなと思って詳細を見たところ、「社内イベント多数(BBQ、社員旅行、ボーリング…)」と書かれており、そっと閉じました。どのイベントも参加してまで社員と交流しないといけないというのは自分の性格上無理…。》

《私も暇潰しがてらに最近の求人ってどうなんやろ〜と思って転職サイト覗いたら令和の世にも関わらず【アットホーム!みんな仲良し!社内イベント多数!】でガチのマジで【1月は新年会&〇〇!2月〇〇!3月〇〇!】って1月から12月まで毎月社内イベント開催してる事を明記してる会社あってゾッとした》