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就職後3年以内の離職率は大卒で34・9%(令和3年3月卒業者)となっている(画像はイメージです)
「この4月だけで150人近くの新入社員の方が当社の退職代行を利用して、会社を辞めています」
と話すのは退職代行『モームリ』を運営する『株式会社アルバトロス』の代表取締役、谷本慎二さん。『モームリ』は従業員本人に代わって退職の意思を勤務先に通知するサービスで近年、利用者が増えているというが、会社に入ったばかりの新人から依頼が殺到している理由とは?
若者が早期退職しやすい原因
「入社式で社長からかなり圧のあることを言われた、研修でひどいことを言われ嫌な思いをしたケースがあります。給与が入社前に言われていたものと違ったり、配属先が聞いていたところと違ったという場合も」(谷本さん、以下同)
若者が早期退職しやすい原因は、時代背景にあるという。
「人が変わったというよりは、時代が変わったのだと思います。転職はボタン一つで応募ができる時代。退職もLINEだけでできる場合もあるので、企業側に魅力がないと人材が残ってくれなくなっています」
4月は過去最高の依頼者数になる見込みということだが、
「メディア取材やSNSの普及に伴って退職代行の認知が広まったことが大きいです。今までだと無断で辞めていた方や苦しみながら我慢していた方が、退職代行を使えばすぐに辞められるとわかったのではと思います。ご依頼の理由は2:6:2に分けられ、2割は完全なブラック企業によるもの、6割はお互い言い分があるようなすれ違いのあるケース、残り2割は依頼者様の自己都合となります。女性だと医療関係の方とセクハラが理由の方が多いですね」