他球団が獲得に二の足を踏んだ理由について、野球専門で取材活動を行うスポーツライターは「昨今の年齢や怪我による衰えが指摘されますが」と前置きしつつ、
「もうひとつ、元楽天の安楽智大(28、現メキシコシティ・レッドデビルズ)によるパワハラ騒動の影響もあったのかなと。安楽を可愛がっていたマー君だけに、自身にもあらぬ疑いをかけられてイメージを損ねてしまった。“コンプライアンス”が重視される中で、獲得による世間の反発を恐れる球団もあったと思います」
「オーラ、ハンパないっス」
そんな“負のイメージ”が付き纏い、巨人内でも“腫れ物”として扱われているのだろうかーー。翻って前出のスポーツ紙・記者の話。
「若手投手のひとりが“オーラ、ハンパないっス”と気圧されていましたが、彼らにとって“テレビの中のメジャーリーガー”の印象が強く、恐れ多くて話しかけられないと(笑)。マー君もマー君で、自分から積極的に話しかけるタイプではなく、それでも話をすれば印象も変わるとは思うんですが。
そんな若手においても、エース・戸郷翔征(23)はメジャーを目指しているだけに、積極的にアドバイスをもらっていますよ。それにキャンプ中には投手組の決起集会も開かれるでしょうし、早々に投手陣を引っ張るリーダーになりますよ」
合同自主トレのブルペンで投球を受けた23歳の山瀬慎之助捕手は、そのオーラと眼光の鋭さに「ちょっと怖かったです」と少々萎縮しつつも、「話したら優しいんですけどね」と田中の印象を明かした。
シーズン終了後には自身の200勝はもとより、あらためて巨人軍の一員としてチームメイトと日本一の祝杯をあげていると願いたい。