所属事務所『HZ VILLAGE』は、2022年8月に設立されたが、当初は明菜が代表取締役。それがデビュー42周年を迎えた2024年5月1日、明菜が代表を辞任して、この女性が代表の座に就いた。
養子縁組をすれば姓が変わることになり、会社登記の変更も必要になる。2024年7月にイベントを控えていた明菜は、復帰ステージへと立つ前に“中森家と永遠の訣別”を決めていたのか─。
思いを馳せる時間をつくってもらえたら
確認のために、所属事務所に問い合わせたが、期日までに回答はなかった。
30年間、会えなかった娘は、中森の姓を捨てた。その悲しき事実を知ったわずか数か月後、父・明男さんは他界した。そんな明菜に向けて、前出の実兄が語る。
「実家や遺骨がある場所に来なくてもいいので、明穂と父について、手を合わせるとか、少しでも思いを馳せる時間をつくってもらえたらと思います。やっぱり、ルーツというか……父がいなければ、明菜は生まれていなかったわけですから」
実兄は、こうも続ける。
「今も明菜が活動を続けられていることをうれしく、兄として誇らしくも感じます。明菜も今年で還暦ですから、無理をせず、身体を大事にしてほしい。コンサートを開催するようになったら、見に行きたいと思っています。兄として、ずっと応援していきたい」
明男さんの遺骨は、遺言に従い散骨する予定だ。