どんな種類のチョコを1日にどのくらい?

 では、どのような種類のチョコレートを、1日にどのくらいの量を食べれば効果的なのだろうか?

「健康の観点からなるべく糖分は控えめで、カカオ含有率が高いもの、メーカーによって呼称も含有率の基準もさまざまですが、カカオ含有率70%以上のものがよいとされています。

 適量は諸説ありますが、1日約17グラム、板チョコでいうと約2列分の量がよいかと思います」

1日に食べる量は板チョコ2列ほどを目安に ※写真はイメージです
1日に食べる量は板チョコ2列ほどを目安に ※写真はイメージです
【写真】朝にひとかけら食べてほしい「高カカオチョコレート」

 おすすめの時間帯は、

「絶対に朝ですね。紫外線を浴びる量も呼吸回数も夜寝ているときから、大幅に変わる朝は、いちばん身体が対応できず、酸化することが研究でわかっています。

 ですので、身体の酸化を防ぐためにも朝にチョコレートを食べてほしいですね。最近は、40歳以上で朝ごはんを食べていない人も多いと聞きます。朝は時間がないという人も、せめてチョコレートをひとかけら、口に入れて出かけてください」

 チョコレートと一緒に食べると効果アップが期待できるものは?

「ポリフェノールが入っていて組み合わせがいいものは、アーモンドやクルミ、ピーナツなどです」

アーモンドやナッツとの相性はぴったり ※写真はイメージです
アーモンドやナッツとの相性はぴったり ※写真はイメージです

 最新のチョコレート健康効果情報も聞いた。

認知症の約6割はアルツハイマー型認知症で、患者数の最も多くを占めています。実はカカオポリフェノールを含むチョコレートが、アルツハイマー型認知症予防や進行の遅延にも効果が期待できるという研究が進んでいます」

 毎日「チョコっと」、ぜひ習慣づけたい。

井上浩義教授●1961年、福岡県出身。慶應義塾大学医学部化学教室教授。医学博士、理学博士。「食と健康」についても造詣が深く、『世界一受けたい授業』『あさイチ』などテレビ出演多数。
井上浩義教授●1961年、福岡県出身。慶應義塾大学医学部化学教室教授。医学博士、理学博士。「食と健康」についても造詣が深く、『世界一受けたい授業』『あさイチ』などテレビ出演多数。

井上浩義教授●1961年、福岡県出身。慶應義塾大学医学部化学教室教授。医学博士、理学博士。「食と健康」についても造詣が深く、『世界一受けたい授業』『あさイチ』などテレビ出演多数。『アルツハイマー病はタンパク質がすべて』(アーク出版)、『「老けない」「太らない」アーモンドミルクできれいに生きる』(主婦と生活社)など著書多数。

『アルツハイマー病はタンパク質がすべて』(アーク出版)※画像をクリックするとAmazonの商品ページにジャンプします。

取材・文/住田幸子