目次
Page 1
ー 思い出の品を売ることを決断!
Page 2
ー エメラルドの指輪が“傷物”の理由とは?
Page 3
ー タンスの中に眠っている“お宝”は多い
Page 4
ー 補聴器を新調、トイレの壁の修理も頼めた

「気に入って買ったはいいけれど、どう処分すればいいかわからなくて。気がつけば私も80をとうに過ぎて、身の回りのものを整理整頓しないといけない年齢。きっと私みたいに悩んでいる人って多いと思うのよ」

 そうポツリとこぼすのは、女優の冨士眞奈美さん。NHKの専属第1号俳優として数々のドラマ・映画に出演し、俳人、著述家としても活躍し続ける。

「昔、画家の山下清さんとテレビ番組で共演したことがあった。でも2年たっても名前を覚えてもらえなかったっけ。山下さんに色紙に花の絵を描いてもらったわ」(冨士さん)

 そんなエピソードがひっきりなしに飛び出るほど交友は多岐にわたり、「いろいろなものを買ったし、頂いたし、捨てもしたわ」と微笑む。

思い出の品を売ることを決断!

印象に残っているものほど家の中にあり続ける。やっぱり思い出や未練があるのね。でも、大したものはないけれど、どこかで決断しなければいけないから、手始めに数少ない貴金属類やバッグ類とサヨナラしようと思ったの。

 ブランド物は興味がなくて、一時期凝ったのは傘くらい。でも傘はお金にならないでしょうしね」(冨士さん)

冨士真奈美さん
冨士真奈美さん

 ベテラン女優のお片づけ──。そのサポートを買って出たのが、東京・新宿で長年、ブランド品・ジュエリーの販売、買い取りを行う『ブランド王ロイヤル』だ。同店の森田勉社長が、トレードマークの巨大リーゼントを揺らしながら合いの手を入れる。

「“ブランド王”“買取王”の名にかけて、誠心誠意、査定させていただきますよ~! お店もお客様もWin-Winになる。それがあるべき買い取りです。冨士さんにとっても思い入れのある品々ですから、納得がいかなければ無理に売る必要はありません。ご本人の意思を尊重することが大切です」(森田社長)

 裏を返せば、それができないお店は信用してはいけないということ!