2004年6月28日に栄華『ハリー・ポッターとアズガバンの囚人』来日会見でのエマ・ワトソンとルパート・グリント
2004年6月28日に栄華『ハリー・ポッターとアズガバンの囚人』来日会見でのエマ・ワトソンとルパート・グリント
【写真】子役だった3人と共演NGだという『ハリー・ポッター』の原作者

 また、そんな3人と、原作者のJ.K.ローリング氏とはいまや共演NGだとか。

「政治的な主張の違いにより、両者の仲が最悪なんです。二度と一緒に仕事をすることはないと思われます」(谷本真由美さん)

人が幸福になるために本当に必要なもの

『ハリー・ポッター』シリーズの著者、J.K.ローリング氏
『ハリー・ポッター』シリーズの著者、J.K.ローリング氏

 まさに「人気子役の凋落」そのもの。日本の芦田愛菜や神木隆之介の品行方正ぶりは、いわば国宝級ということなのかも……。

 人気者だった子役などの芸能人が依存症に陥りやすいのはなぜなのか。『依存症の人が「変わる」接し方』(主婦と生活社)の著書がある精神科専門医の山下悠毅さんはこう解説する。

人が幸福になるために本当に必要なものとは、お金ではなく、役割なのです。
役者さんは、関わった作品がヒットすればするほど、“世の中に必要とされている、自分の役割がある”という幸福感を得られる。しかし、その“役割”を実感できる機会が減れば、幸福度は下がってしまいます

 アルコールなどの嗜好品は、気分を変える人生のスパイスとも呼べるものですが、幸福度が下がったタイミングで摂取し続けると“それがないと人生が物足りない=依存”という状態を経て、“わかってはいるけどやめられない=依存症”に陥る可能性につながるのです。

 しかも、プレッシャーが強い芸能人の場合、幸福度のアップダウンは普通の人より大きいでしょう」

 魔法使いになるより、子役になるほうが前途多難なのかもしれない。