当時の元幕内・北青鵬が後輩力士に日常的に暴行を加えていたことが明らかになり、当人は即引退。そして監督代行者である元横綱・白鵬こと宮城野親方は「師匠の自覚欠如」を指摘され、相撲協会から2階級降格と減俸の重い処分が科せられた。
2度目の飲酒トラブルに相撲協会は
「当面の閉鎖が決定した宮城野部屋は伊勢ヶ濱部屋の預かりとなり、降格した宮城野親方や力士全員が転籍することに。白鵬の実質的な角界からの“追放”となったわけですが、同じ弟子のトラブルでも、稀勢の里との対応が“不公平”と見られてしまった」(前出・相撲ライター、以下同)
現役時代は横綱として土俵で競い合った二所ノ関親方と宮城野親方だが、将来の協会理事長の座を争うライバルとも目されていた。
「もちろん飲酒強要と暴力行為では当人、親方が問われる“罪の重さ”や処分は変わってくるのでしょう。それでも宮城野親方がレースから後退したのは事実。
そして2度目の飲酒トラブルですが、『週刊新潮』に追求された二所ノ関親方は逃げ回り、相撲協会も今のところは正式な処分を下していませんが、おそらくは不問、もしくはまた注意になるのでは? “師匠の自覚欠如”とやらは、稀勢の里には適用されないようで」
一番心配しているのは、大事な子どもを預けている力士の親だろう。