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ー 「デビューしたばかりのアイドルのように“鮮度”がある」

 2月15日から電車内などで掲出されている不動産・住宅情報サイト『LIFULL HOME'S』の広告が物議を醸している。

「デビューしたばかりのアイドルのように“鮮度”がある」

 『FRUITS ZIPPER』の“妹分”で2024年11月にデビューした『CUTIE STREET』と、両手を広げるポーズで知られる『すしざんまい』運営会社社長の木村清氏を起用したものだ。

『CUTIE STREET』のデビュー曲で、TikTokなどを中心に大ブームとなった『かわいいだけじゃだめですか?』と、寿司ネタの鮮度をかけ合わせて《鮮度がよくちゃだめですか?》というキャッチコピーがつけられた広告です。不動産の物件情報も“鮮度”が重要だということをアピールしたい意図のようです」(PR会社関係者)

 この広告には、

《デビューしたばかりのアイドルや、お寿司のように物件情報にも「鮮度」があるんです》

 との説明書きもある。しかし、この文章への指摘が相次いで、ネット上で物議を醸す事態となっている。どのような指摘があるのかと言うと、

《「鮮度」とか、人間に対して使っていい言葉じゃない》

《寿司と並べて女性アイドルに「鮮度」っていう言葉使うの滅茶苦茶キモいよ》

《女性をモノとして扱い若さだけを価値とする女性差別的な文脈》

 といったものや、

《若い女性に対する人権意識が低すぎる》

《まだその程度の人権感覚なのか》

 といった声も。

東京・渋谷駅に設置されたCUTIESTREETとすしざんまい社長を起用したLIFULLHOME’Sの広告前で記念撮影をする女性ファン(撮影/編集部)
東京・渋谷駅に設置されたCUTIESTREETとすしざんまい社長を起用したLIFULLHOME’Sの広告前で記念撮影をする女性ファン(撮影/編集部)

 一方で、こうした批判だけでなく、

《「デビューしたて」に対する意味なら別におかしくはないような》

《これは深読みしすぎやと思う》

《そういう意味含んでないと思うよ》

 などという声もあがっており、賛否両論となっている。そこで、改めてLIFULLに広告の意図について聞いてみると、

CUTIE STREET様に対しては“デビューしたて=鮮度が高い”という意図で起用をさせていただいております。若い女性だから鮮度が高いと表現した訳ではございません

 と、ネットで指摘されているような意図はなかったと説明した。ただ、広告として掲出するには、“右左正面”に配慮しなければいけないようだ。