万博でもトラブルの可能性

 展示の砂を持ち帰る人も出てくるかもしれない。しかし、鳥取砂丘の砂を持ち帰ることは自然公園法の禁止事項に抵触する。そのためか、鳥取砂丘の砂が入ったキーホルダーやボールペンといった公認グッズのお土産が大人気だ。

 そんな砂丘の砂をめぐり、過去には大物タレントがトラブルになったことも。

「2000年4月、北海道テレビの『水曜どうでしょう』という番組内で問題は起きました。鳥取砂丘の砂を20kg詰めた袋を大泉洋さんらがミニバイクに積んで持ち帰ったんです。7年後に再放送され、視聴者から『法律違反ではないか』との問い合わせが鳥取市役所に相次ぎました」(前出・社会部記者、以下同)

鳥取砂丘はラクダに実際に乗れるなど大人気の観光地
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【写真】大泉洋が人気番組で「法律違反」を起こしていた“事件現場”

 北海道テレビは指摘を受け、「番組ディレクターには法に抵触する認識がなかった」とし、「たいへんご迷惑をおかけしました。謹んでお詫び申し上げます」と謝罪することになった。

「『水曜どうでしょう』のディレクターのように、鳥取砂丘の砂を持ち帰ることが法律違反になるということを知らない人も多いはず。来場者が知らずに持ち帰ってトラブルになる可能性も十分考えられます」

「鳥取無法地帯」展示にならないといいが……。